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T018
タイトル ショッピングモールについて
投稿日 : 2003/12/16(Tue) 08:10
「中心市街地立地のすべての商業集積を(えいやっと一括)一個のショッピングモールに見立て」整備運営することで中心市街地の活性化を目指す、というのが『中活法』の活性化戦略ですが、大切なことは、「ショッピングモール」という概念がいったい何を指し示しているのか、ということをしっかり理解することです。

私見では、中心市街地の活性化、成功するもしないもひとえにショッピングモールの理解如何にかかっていると申しあげてけして過言でない。これは考えてみれば当たり前のことですが、残念ながらそれほど重要な位置を占めている概念だという理解が行き渡っていないようです。

もう一度あらためて、この概念の重要性とその内容について考えてみたいと思います。

まず、「重要性」について。

これは簡単です。国のマニュアルは、中心市街地活性化の方向及び方法は、「ショッピングモールの実現を目指す」というように提唱しています。各般の施策もこの方向で体系的に展開されているとすれば、ショッピングモールを知らずして活性化を実現することは不可能、ということが帰結されます。

このように重要な「ショッピングモール」ですが、不思議なことにマニュアルには「とは」が書かれていない、一読明らかなように「ショッピングモール」の定義は書かれていないのです。

ということは、『中活法』のスキームで中心市街地の活性化をもくろむ場合、「ショッピングモール」という基本概念について、自分たちで定義を下さなければならない、ということです。

「ショッピングモール」、こう考えれば活性化の実現に結びつく、というところを明らかにする作業をやらなければならない。
いささか面倒な仕事ですが、地方分権・都市経営ということが当たり前の時代には、自分たちでやらなければならない仕事の練習だと思えば言い訳です。特に今回は当社が「模範解答」を考察のプロセスを含めて提示します(W

タイトル 「マニュアル」から
投稿日 : 2003/12/17(Wed) 11:17
TMOマニュアルには次のように書かれています。

「中心市街地に立地するすべての商業集積を一個のショッピングモールに見立て・・・」

つまり、ショッピングモールとは、
@中心市街地に立地するすべての商業集積を
Aすべて包含した商業集積
のことである、ということになります。

「中心市街地に立地する商業集積」としてはどのようなものがあるか?

「買い回り型商店街」
「最寄り型商店街」
「百貨店」
「GMS」
「ファッションビル」、「複合ビル」
などが一般的ですね。

これらをひとくくりにしたものが「ショッピングモール」と言うことになります。これは従来の商業集積を分類するフレームにはとても当てはめることが出来ない「なにものか」だということになります。
タイトル 前提条件
投稿日 : 2003/12/17(Wed) 13:03
> これらをひとくくりにしたものが「ショッピングモール」と言うことになります。これは従来の商業集積を分類するフレームにはとても当てはめることが出来ない「なにものか」だということになります。

この「もの」は、前提として「郊外型ショッピングセンター」との競合はしない、という道を選択しています。
これは中心市街地の商業を全体として活性化する、という目標を掲げたとたん、目標の裏側に張り付いているサブ目標です。

ショッピングモール=郊外型ショッピングセンターとは競合しない商業集積、ということです。
タイトル Re: 前提条件
投稿日 : 2003/12/21(Sun) 13:25
> ショッピングモール=郊外型ショッピングセンターとは競合しない商業集積、ということです。

その理由はいろいろありますが、
第一は、相手にしても仕方がない、ということです。
つまり、郊外型SCは中心市街地の商業を活性化する、というときに、絶対にまねしてはいけない商売ですね。このことは日頃、我ながら、いやになるくらい、申しあげているところですが、言ってみれば当サイトの存在理由の一環ですからあらためて別の切り口から申しあげてみましょう。

郊外型SC、中心商店街立地から元気のいい店を選抜・寄せ集めた、というのが本当の姿です。

『大店法』時代、「地元主導型ショッピングセンター」という提案がありまして、核は全国版の量販百貨店、サブは地元有力店舗という「テナントミックス」で『大店法』をクリアしようというものでした。モータリゼーション進展の真っ最中、地元商店主の選択肢として採用されたところが結構あったようですが、テナントミックスは、出店に意欲的、出店コスト負担能力、収益状態などから商店街の有力店舗が抜け出していくというケースが多かったと思います。

郊外型SCというのは、基本的にこの「寄せ集めSC」まんまですね。テナント対象が地元レベルか前項レベルかというだけのちがい、集客力のある店を集めて店前通行量を増やそう、というだけの話です。売れているように見えるのは、他に買い物行き先がないから、という消極的な理由から。来街目的を明確にして品揃え・店揃えを展開する商業集積が出現すれば消滅するほかはない、というのが郊外型SCの運命です。
■参考資料

常連の皆さんはご承知のところですが、当サイトの記事はtakeo理論というか、各般にわたる先人の理論的業績をえいやっとひとまとめ、雑炊仕立てで提供しています。いろんな具が入っておりますが、やはり、全体はtakeo風となっているはずです。
従って、きちんと理解するにはそれなりにサイト内行脚が必要になります。

> 郊外型SCというのは、基本的にこの「寄せ集めSC」まんまですね。テナント対象が地元レベルか前項レベルかというだけのちがい、集客力のある店を集めて店前通行量を増やそう、というだけの話です。売れているように見えるのは、他に買い物行き先がないから、という消極的な理由から。来街目的を明確にして品揃え・店揃えを展開する商業集積が出現すれば消滅するほかはない、というのが郊外型SCの運命です。

この主張の根拠としてはさしあたり、

○「日本型GMS」論
http://www.quolaid.com/library/magbn/mg011221.htm

○郊外型SC論
http://www.quolaid.com/library/wj-bn2/wj2.htm

などを一読してください。
なお、批判・疑問などはこの掲示板でどしどしど〜ぞ。
タイトル 目的から
投稿日 : 2003/12/23(Tue) 11:08
「ショッピングモール」は、中心市街地の商業集積の活性化を目的に実現を目指すなにものか、です。

では、中心市街地の商業集積が一蓮托生、実現を目指す「活性化」とはそもそも何か? 実は「活性化」というコトバ、これまで一度も定義されたことがないんですね(当社を除いて)。

使われる文脈から考えれば「商店街活性化」とは、
@立地する小売店が存続に必要な業績をあげられるようになる
A老朽設備の改善、新規投資が可能になる
B空地・空き店舗への新規参入
C後継者問題が解消される
D商業立地としての永続が可能になる
という状況が出現する、あるいはその可能性が見えてくる、ということでしょう。

「ショッピングモール」とは、これを実現すれば、中心市街地に@〜Dという状況が出現する「なにものか」だということになります。それではこれは何者なのか、検討を続けましょう。


(おまけ)
この@〜Dについては、「中心市街地活性化の定義」として関係者が共有することが大切です。

こういう定義抜きで「中心市街地を活性化させるには」などと大の大人がまじめに話し合っている、というのが御地の状況でなければ幸い、不幸にしてそういう状況のところは早速定義を共有しましょう。愛知議抜きは、八紘一宇、構造改革、地方分権などなど、耳障りはよろしいが、実態になるとその理解は千差万別、船頭多くして船山にのぼる、という言霊の国のビヘイビアですから恥じるには及びません。及ばないが、本当に活性化を実現したかったら、きちんと定義することが必要です。
他の定義でも結構ですが、とどのつまり、実現したいことは@〜Dのはずです。
タイトル 地域商業の現状から
投稿日 : 2003/12/23(Tue) 11:17
我々は、中心市街地の商業集積をひっくるめて「ショッピングモール」化することで、前回定義した「中心市街地活性化」を実現しようとしています。

この「活性化」の取り組みは、現実直下の中心市街地商業を取り巻く環境与件のもとで取り組まれることは当たり前です。
すなわち、「広域型ショッピングセンター」をはじめ郊外型商業類型が全盛を極めているさなかに、ショッピングモールを目指すことで中心市街地の商業集積を活性化する、というのが活性化の戦略。

したがって、「ショッピングモール」は、「郊外型商業全盛時代に中心市街地の商業集積を活性化させる」力を持った「なにものか」でなければならない、ということになります。



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